このレビューはネタバレを含みます
なんとなく原爆の話とはわかっていたけど、事前情報なしでIMAXで鑑賞。
時系列が何個か並列して進んでいく展開だったのと、登場人物の多さ(顔が覚えられない…)にやや理解が追いつかなかったけれど、それでも3時間もの間緊張が解けることはなく、見入らされてしまった。
最初のプロメテウスが火を盗んだ…の文言、忘れられぬ強さ。
オッペンハイマーの頭の中?を駆け巡る星や光線の描写が、美しすぎるが故に怖かった。
原爆実験シーンでの、光と音の時差によるあの静かな間が、怖かった。そしてすぐ思い出したのは、数年前に訪れた原爆ドーム、平和記念資料館で実際に目にした原爆投下後の広島の姿。平和記念資料館では、実際の当時の被害者の写真や展示物があって、恐ろしさと悲しさで自然と涙が溢れた。何よりも苦しかったのは、被害者の家族や、当時のことを知っている方が直接話をしてくれたこと。
日本での上映が賛否両論あったようだけど、こんなにもリアルに原爆の怖さを体感できるのってないなと思ったから、わたしは観れてよかった。
アインシュタインの役どころが最高だった。ほんとに、良すぎた。
奥さまの最後の例の握手のシーンも最高だったな。それまでずっと緊張して観てたけど、あのエミリー・ブラントの表情をみてスカッとした。
頭がいい人って魅力的だ。。。
わたしもオッペンハイマーに惚れそう。。。