私にはとてつもなく難しかった
最初のソ連の話がどうしても身近にない話題だから字幕を追ってそれを理解するのに必死だった
でも面白いと思えた
オッペンハイマーの功績が讃えられるシーンで個人として感じていることを隠して研究者、学者として言わなければいけないことを大勢の前でスピーチするシーンが印象的だった
口だけ動いてて頭は動いてない感じ
自分の思想と世間が求める自分の在り方と政府側が求めてるオッペンハイマーの在り方が全部バラバラで、それを別に説明するわけじゃないけど表情とか音響とかで表してるのがすごい良かった
原爆の実験に成功するシーン、カウントダウンが終わったタイミングでは無音で後から轟音が鳴り響いてきてそれがすごく怖かった
IMAXで見たから余計かもだけど予期してても声も出せないくらいびっくりした
広島がどうなったか見るシーン、映像には映らないんだけど役者の人たちは実際にあの惨状見てそれでリアクションを取ったらしい
広島、長崎に原爆を落とすことを人としてはおかしいと分かっているけどそれを世間は認めない
原爆を作った人間よりも落とした人間を恨む
どっちも正しいしどれも間違ってるんだなって思った
もっと日本のことを出すべきって言う人もいるけどこれは戦争映画というより1人の学者の話だから私はこれで良かったと思うかな
最初のシーンで、プロメテウスは火を人間に教えた。そのことはゼウスを逆向させ、今でも地獄で罰せられてる。みたいなことが出てくるんだけど本当にそうなんだとしたら全部の始まりはプロメテウスが悪いよねって思った
ギリシャ神話とか好きだから余計になんかゾクゾクした
アインシュタインがオッペンハイマーに自分が犯した罪の罰を受け入れなければならない。でもいつか必ず許しが与えられる。でもそれはオッペンハイマーが許されるんじゃなくて彼を責めた人たちを救うための許しである。みたいなこと言うんだけどそれもアインシュタインが言うからもう説得力がすごくて
最後オッペンハイマーの奥さんは絶対に許さなくて、握手しないんだけどあー女ってそうだよね、いくらたっても絶対許さないもんね、わかるわーって思いました。
とにかく私には難しかったからまた絶対みようと思いました👀
