Miz

オッペンハイマーのMizのネタバレレビュー・内容・結末

オッペンハイマー(2023年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます


後々追記するかもですが、湧いてきた言葉だけ打っておきます。


率直にアマデウスみを感じた。
男の嫉妬心と罪悪感と愚かな感情をベースに事実を追う作品だった。やっぱり負の感情について3時間近く扱う作品は疲れます。
ただ人類史に残る発明の上で今を生きている人間の一人として、歴史的瞬間に擬似的にでも立ち会いたく、
もちろん鑑賞しない選択肢はなかった。

オッペンハイマー自身の恥ずべきところ、愚かさをじっくり描いてそこに贖罪の感情を見た。
主観で語られる様子を見て思ったが、
自分を突き動かす欲求に夢中になることと、理性で抑えるべき倫理性なんて、コントロールできるものなのかとも思う。ましてや扱っていることの強大さに目が眩む。
名声を追っていたかはわからない。ただ人としてのまともさは持ちつつも、愚かな選択をしてしまった事は事実なんだろうと伝わった。

それに付随するロバート・ダウニー・Jrのサリエリ的な感情は心に訴えかけるものではある。でもそんな感情すらちっぽけに思える大変なことをしてしまったというあのラストへのストーリーの流れが美しい。

最後のアインシュタインとの会話の中で、彼らに感謝するべき云々と言葉をもらい、イメージが広がるシーン。
鑑賞時はオッペンハイマーの妄想かと思ったけど調べてみると実際に1963年にフェルミ賞を受賞したシーンとも取れる、相当なお洒落演出。


登場人物が異常に多いと聞いていたので予習動画見てから鑑賞したけど個人的には正解でした。
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