2024年劇場:16本目
2024年:41本目
202404:13本目
・シナリオ:☆☆☆☆★
・演出: :☆☆☆☆☆
・雰囲気: :☆☆☆☆★
・個人的好み: :☆☆☆☆★
クリストファー・ノーラン待望の最新作。
原爆の父ロバート・オッペンハイマーの半生を描くスリラー。
視点の入れ替えやバラバラの時間軸で展開。複雑な構成を完全に理解することは一度では難しいですが、彼の抱えるジレンマがこちらにも伝わってきました。
世界を破壊できる力を見つけてしまった。
20万年の歴史を持つ文明を破壊しかねない強大な力を一人の人間が作ってしまった、アメリカン・プロメテウス。
原爆が開発されてからまだ100年も経っていませんが、人類史上重大な分岐点があって、その分岐点の後の世界線を我々は生きている、そう考えさせられました。
あくまでオッペンハイマーに焦点を当てた作品。彼の複雑な人間性や境遇を見事に描いています。
直接的な被曝描写は無いですが、トリニティ実験での爆発の描写やオッペンハイマーの脳裏に浮かぶビジョンで原爆に対する恐怖は十分に描かれていました。
緊迫感のあるBGMや轟音などが特徴的。
豪華キャストの演技は総じて良かったですが、やはり3時間ほぼ出演したキリアン・マーフィの表情の演技が凄まじかったです。
