このレビューはネタバレを含みます
原爆の父と呼ばれた男の話。
やっと観ましたオッペンハイマー。
ひとまずの感想で言うと映画として面白かったですね。
個人的には、原爆開発を扱っているからといって日本人として感情が揺さぶられるようなシーンは良くも悪くもそんなになかった印象。
本作は反戦映画ではあるものの、オッペンハイマーという男の伝記映画だったと思います。
予習に関しては要らないかなーって感じでしたね。
テラーとかボーアとかハイゼンベルクとか、多少歴史背景を調べたことある人なら反応するのような科学者がたくさん出てくるものの、調べ始めたらキリがないので、映ってるものをとにかく受け入れればいいと思います。
マンハッタン計画だけ知ってれば問題ないかと。
原爆使用後の描写については残酷どころか具体的な描写がほとんどされておらず、あえて観る人を選ばない作りにしてそうな印象を受けた。
描写が甘いなどという批判もありそうだけど、変にアイコン化されることを防ぐという目的だとしたらそれはそれで正解なのかと。
まぁ予期せず変なアイコン化はされてしまったわけだけど。
光と重力と宇宙に魅了され続けている“オッペンハイマー”という1人の科学者が、国中の有能な科学者たちを率いて国家の一大プロジェクトに情熱的に取り組む姿は、どこか下町ロケットに似た魅力を感じました。
一つ前に観たアインシュタインの映画もそうだったけど、根底にあるのはやっぱり純粋な好奇心なんですよね。
科学屋としては無尽蔵に連鎖反応するエネルギーなんて夢中になるに決まってんじゃないの。
という話です。
でもまぁさすがに砂漠での核実験成功に大盛り上がりするプロジェクトスタッフたちとは一緒に盛り上がる気分にはなれなかったかな。
IMAXで観るべきかどうかは、、
どっちでもいいんじゃないですかね。
IMAXなんてラーメンのトッピング全乗せみたいなもんだし。
そりゃあ画面なんかデカイ方がいいに決まってるけど、そこは気分と財布に相談しましょう。
でもさすがIMAX。迫力ありました。
Dolbyでも観てみたい。
