この作品がアカデミー賞を受賞して、まるで最後の回想シーンでのアインシュタインのセリフがメタファーのように感じられとても皮肉になっていた
もしかしてこの映画がアメリカで大絶賛されたのもある意味でアインシュタインのセリフがつきささるなと思います。
アメリカ視点の原爆映画のこの映画を観てやはり「平和のために」と落とされた原爆はどこかでその平和思想に矛盾が孕んでおり、矛盾や慚愧心に直視できないからこそ良い事をしたと思いたがっているんだと感じました。
結局攻撃されないために攻撃力の高い武器を持つのって銃社会を容認している国の考え方なんだよな
でも自衛のために攻撃力増加する考え方ってやっぱり平和とは矛盾するなぁと思いました
オッペンハイマーは天才的な才能を持ってしまった故に国や名誉欲や情欲に翻弄されあのような業縁を結んでしまったのは頭ではわかるんだけどやっぱり原爆実験が成功して皆が歓喜の声をあげるシーンで私は怒りで手が冷たくなり震えながら涙が流れました。
それでもこの映画が日本でも公開が決定され、そのことが納得できるくらいにはちゃんと作り込まれていました。