原爆の父と呼ばれたオッペンハイマーの栄光と挫折と葛藤を描いたお話。
伝記とは思えないほどの緊張感に背中をかいた伝記的作品。
終始重々しい空気感に圧倒され、緊張感MAXだった。何が起こるかわかってるのに緊張したのが伝記的な作品ではなかなか味わえない感覚だった。(ジャンルがスリラーになってるのはそのためだったのか?)
さすがはノーランと思うほど物語を簡単には進行してくれず、序盤の?(はてな)を後で回収していく展開はあっぱれだった。
(ただ、ちょっと難しすぎない?)
オッペンハイマーがどういう人物かってことにはふんわりとしか触れておらず、あまり詳しくわかる描写もないので、共産主義とかその手の話がわからないと結構何言ってんだかわからねぇってなりそうなところがあった。
(あと、台詞まわしも結構難しい。大筋はつかめたけど、人物同士のやり取りは正直結構わかってない。)
オッペンハイマー関連の知識がなかった分、理解する方に労力が割かれて物語にどっぷりとは浸かれなかった印象だった。色々知識を入れてからみるとまた違った見え方がして、物語をより深く味わえそうな気がした。
ストーリーに関してはいろんなことを考え過ぎて複雑で感想がうまくまとまらない。
ただ、観て良かったと強く思ったのは確かだ。
アメリカ人として観るか、日本人として観るか、別の国の人として観るかによっても全然違う感想になりそうな気がする。
今までのノーラン作品に比べて映像の面からみてIMAXで観る必要性があるのかはなんともいえないけど、音圧とか考えるとやっぱIMAXの方がいいのかなーとも思ったり。
今までと系統は違うけど、ノーランらしいなと思った一作。
(ノーランらしいって何だよ)
今作がアカデミー賞取ったのノーランファンとして嬉しいけど、ノーラン作品の功労者であるマイケル・ケインも今作に絡んでて欲しかったなー
ゲイリー・オールドマンは全然気づかんかったな
今までのノーラン作品と比較するとダンケルクに近いのかな?
長々とすみません。