【◯】
・視聴後のなんとも言えない気持ち
科学者としての知的好奇心の探求を突き詰めた究極体と、それに伴うモラルハザード。この2つの対峙を両面から適切に表現しています。
それ故に視聴後は、形容できない気持ちになります。
作中のセリフを鑑みると、オッペンハイマーの言い分もわかるのですが、それでも数多の命が奪われた事を考えるとどうも容認しきれず…しかし…
と様々な思索が駆け巡る作品です。
そうやって黙々と思案し続けていると、「あれ?今私オッペンハイマーみたいじゃね?」となり、自己陶酔に浸れます。
この遣る瀬無さと、モヤモヤと、静かな興奮と、知的好奇心の充足がミックスされた感情は、今作だけで味わうことができます。
【×】
・視聴難度が最高レベル
3時間と長編であること、学者にフォーカスしたドキュメンタリーであること、時系列が行き来することから頭を使う作品です。
後半は急激に情報量が多くなるため、パンクしそうでした。
マッチングアプリで知り合った相手のIQを推し測るには最適な映画です。
事前知識0で見たため、理解しきれないセリフがたくさんありました。
帰宅後、wikipediaで復習することで、合点が行きました。
ネタバレ耐性がある方は、一度オッペンハイマーのwikipediaで予習しておくと良いかもしれません。