ノーラン映画の集大成という感じで、テンポや編集や音響等々凄く良い出来だと思った。時系列も普通にわかりやすい。
いろんな俳優が意外なチョイ役でいっぱい出てくるのと、第二次大戦や赤狩りみたいな近現代欧米史の土台の上に成り立っている映画なので、普段から多少でも欧米の歴史映画見てると楽しいと思う。まあ原爆投下先の選定シーンなどは気分良くは見れないけども。
前半の実験成功までの道程は、科学者の内輪感も強くて結構シンゴジラを想起しながら見ていたのだが、後半は政治や社会といった主人公の外側が流れ込んでくる。良くも悪くもNHK BSでよく前後編で放送されてる海外のドキュメンタリー味があった。
キリアンマーフィーの顔アップがめちゃくちゃ多くて、自己中なオッペンハイマーの表象にもなっているし、キリアンの顔ファンとしても満足度高い。
女優陣もキャラが強烈でよく効く。特にエミリーブラントの不安定だけど気が強いところめちゃ良かった。(オッピーの女の好みって一貫してるね…)
あとジョシュハートネットがめちゃ良いおじさんになってるのと、ケイシーアフレックが出演シーン秒なのにすごいインパクトあって流石。
実写したと思しき爆発のカットは評判通り確かにしょぼかったのでもうちょっと頑張って。
