機内で見られそうだなーと思ったもののでっかい画面で見てよかった。人間ドラマでありながら映像美。
構成が難しくて序盤はついていくのが大変だったけど、後半はだいぶ引き込まれた。
科学はひたすらに突き詰めると倫理をはみ出していってしまう可能性が大いにあり、そのあたりは今の科学者たちも真摯に考えている部分だという。科学と倫理の葛藤は技術が進むほどに答えが難しくなるのだろう。
国家によって戦の英雄にされた人物が、戦後に国家によって貶められるという筋書きは戦争の後日談(そして政治)として「よくある話」なのかもしれない。問われているのは「正しさ」なのか。
原爆投下そのものの是非にはあまり踏み込んでない印象を受けて。この受け止め方はアメリカ本土や被爆地などではやっぱりかなり違うのだろうか。いろんな人の感想を聞きたくなる映画でした。