このレビューはネタバレを含みます
時間軸が入り混じって徐々に分かってくる感じがさすがノーラン監督作品。
登場人物も多くて、誰が誰だっけ?となる。
絶対1回で理解できると思って作ってない。
アインシュタインがめっちゃアインシュタインだなーの思っていたら、直前に観た「戦メリ」のローレンス役、トムコンティで驚き。
オッペンハイマーが英雄的に描かれているわけでは全くない。
むしろ心に闇抱えてたり、女にだらしなかったり、バカにされてまんまと乗せられちゃったり、自分の意見が定まってなかったり、家族を大切にしたり、、と、すごく人間臭く描かれてた。
「喜ばれるから…」と言って軍服を着て、友達に「その格好やめろ」と言われたらやめるところなど、優柔不断さが際立っていた。
アメリカ万歳の映画でもない。
激しい赤狩りは「自由の国」があまり直視したくない歴史のはず。
アメリカでは多くの人が「原爆投下は正しかった」と考えているそうだけど、この映画を観たらさすがに少しは考えるところがあるはず。
「我は死なり。世界の破壊者なり。」