Avayette25

オッペンハイマーのAvayette25のネタバレレビュー・内容・結末

オッペンハイマー(2023年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

話題作。

3時間と長く
登場人物もかなり多く、
結構しっかりめに
予習しておいた方が頭に入りやすい。
各種YouTubeや
NHK映像の世紀バタフライエフェクト
「マンハッタン計画 オッペンハイマーの栄光と罪」など。

少なくとも構成は
知っておいた方が理解しやすい。

予定的に間に合わず
最低限の予習と構成程度を把握して臨んだが
もっと勉強しておいても良かったと感じた。
復習として後からYouTube等
追加で拝見して一段深まった。

実際の被爆シーンは描かれていなかったが
ノーラン監督なりの選択だと感じた。

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原爆その物に触れる緊張感など
画面越しにも
手に汗握る実験だった。
とても長い光の後に、
いつこの光に見合う爆音が鳴り響くのかと
それも怖かった。

IMAXだと更に臨場感が凄いだろう。

勿論複雑な心境だが、
実験が成功した時は
釣られて嬉しくはなってしまった。
しかし平和とは何かを考えさせられる。
降伏しなかった日本等が悪いか。

米国側の狙い通り、
原爆が更なる戦争による被害を
本当に少なく留めたのか。
そんな事は誰にも分からないこと。
また実際に投下する事が
本当に必要であったのか、
それは難しいこと。
戦争、原爆開発・投下
当時は関与国の
誰もがそれらの真っ只中。
己の進む道を正しいと信じて行動していた。
望まず国に加担させられていた人々も
大勢居ただろうが。
それはある意味
なるべくしてなっていて、
起こるべくして起こっている。

だが過去に起こった出来事を
客観的に見つめ直し
するべき事は反省し改善し
未来に活かすことが出来るのが
歴史から学ぶということ。

オッペンハイマーも
あくまで課された任務を
予定通り遂行した人間の一人。
彼が先に開発出来なかった場合に
危ぶんでいたように
ドイツが先に開発してしまい
更に酷い状況になっていた事は
その通り危惧されていたこと。

それぞれの責任感や正義がある。
善悪は主観だ。
何処かジョーカーも彷彿とする。

しかしヒトラーのように
巫山戯た理由で
無差別殺戮は到底許された事ではない。
誰の目から見ても悪だ。
同じような異常者を除き。

そういった事は繰り返されるべきでない。
当然のこと。
第2のヒトラーを生まないように、
歴史から常に学んでいく世界であってほしい。
歴史を積み重ねるほどに
知見が溜まり、
より賢明な選択が出来るようになると思うから。
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