CGを極力使わないノーラン監督の
良くも悪くも集大成として「体感」できる映画
各媒体にて取り憑き尽くした大物俳優陣へのイメージが根こそぎ削り取られ。
オッペンハイマーハイマーという男の物語を
「伝記」的にではなく「没入」させてくれました。
大統領の据え置きに鳥肌立ちました。
フィクションというフィルターを外して、
もし究極に破壊的な代物を
作れると思った時、作ってしまったと思った時。
あの演説シーンは、前者の達成感、後者の罪悪感が
同時にそして遅発的に交わったシーンに見てとれた。
そこにオッペンハイマーという人物への興味がピークに達する。
背中を押す仲間、意見する仲間、喜怒哀楽を以て鼓舞を促す妻、そして愛人と画作する役人。
ある意味、1人も悪役を感じない映画。
日本人として複雑な気持ちが拭えないまま絶賛するという、非常に咀嚼が難しい映画でした。
あと何度か観てもう少し客観的な感情を湧かせたいと思うこの頃です。
山崎貴監督さんが、ノーラン監督との対談にて
「いつかこの映画のアンサームービーを作りたい」
わかったからゴジラ作って(笑)