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オッペンハイマーのurakatayusukeのレビュー・感想・評価

オッペンハイマー(2023年製作の映画)
5.0
どんなに忙しくとも映画館で映画を観なければならない。
そうしないと、自分の心身を保つことが難しいだろう。

そして、やっと観ることが出来た「オッペンハイマー」。
昨年いろいろ事情で日本で上映出来ず、今年3月にアカデミー賞作品賞を獲った、まさに世界一の映画。
映画については、さまざまな見方や考え方があって、よく言われていたのが広島や長崎が描かれていないということだが、あくまで主人公のオッペンハイマーの目線でのお話である。
自身の栄光と苦悩がしっかり伝わってくる映画だったと思う。
天才ゆえに代償を払っているところもあり、いい友人や仲間に支えられた人物だったと思う。
時系列が行ったり来たりするノーラン監督作品としては、比較的わかりやすい面白い映画だった。

上映前に、NHKの特集におけるノーラン監督のインタビューにて。
監督が息子と話したとき、息子は核兵器の脅威にはあまり関心がない(環境問題のことの方が関心がある)
ことに聞き、驚いたと話していた。僕自身も驚いた。なぜだろうか。

いまの若者にとって、世界は核兵器があって当たり前になった世の中だろうか。
自分自身は戦争反対という教育を受けて来たつもりだ。
太平洋戦争で、なぜ広島と長崎に原子爆弾が投下されたのだろうか、何度でも考え、誰かと対話していきたいと思った。
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