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オッペンハイマーのliamのレビュー・感想・評価

オッペンハイマー(2023年製作の映画)
3.9

監督は「TENET テネット」のクリストファー・ノーラン。出演は「クワイエット・プレイス 破られた沈黙」のキリアン・マーフィー、「ジャングル・クルーズ」のエミリー・ブラント、「AIR/エア」のマット・デイモン、「ドクター・ドリトル」のロバート・ダウニー・ジュニアなど。

第2次世界大戦中、才能にあふれた物理学者のロバート・オッペンハイマーは、核開発を急ぐ米政府のマンハッタン計画において、原爆開発プロジェクトの委員長に任命される。しかし、実験で原爆の威力を目の当たりにし、さらにはそれが実戦で投下され、恐るべき大量破壊兵器を生み出したことに衝撃を受けたオッペンハイマーは、戦後、さらなる威力をもった水素爆弾の開発に反対するようになるが。

原爆を生み出したオッペンハイマーを描いた伝記映画。
上映時間が3時間の超大作だが、飽きる事はなくてあっという間に時間が過ぎていった。
ただ理解が少し難しい部分があるので、観る返したい作品になっている。

作品はオッペンハイマーの視点と、ストローズの視点の2つの視点から構成されている。
説明が少なく登場人物も多いので、観ていて混乱するかもしれない。事前にある程度情報を入れていると1回でグッと理解が深まると思う。

オッペンハイマーがどのような人物であったか以前までは知らなかったが、この作品を通して知ることができた。
やはり天才特有の少し嫌な感じがあるのと、女癖が悪いなど決して聖人ではなかったが、国のために尽くそうという姿勢は感じられた。

ただ原爆を完成させた後は、その重大さに気づき罪悪感に陥っていた。
こういった流れからも決して原爆を生み出し、日本に落とした事を肯定している作品ではないなと思う。

何度か観てより理解を深めたいと思った。

原爆を生み出した男の映画。
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