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オッペンハイマーのkazeのネタバレレビュー・内容・結末

オッペンハイマー(2023年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

池袋のばかでかいIMAXでみました!!!!!大正解でした
主演の人のオーラ、すごすぎでは?ポスターのあの衣装まとった瞬間からオッペンハイマー、、、のゴリゴリの覇気をまとう
マーフィ氏がオーラ凄すぎて圧倒されました
アイコニックなシルエットしてる

わたしは物理学者?物理学史?物理界隈?に関係する仕事をしているのですが(オッペンハイマーも扱う)
元々物理畑にかすりもしない分野の出身なので、そしていまだに知識もなので、Quantum Mechanicsとかの英単語が発音されているのを初めて聞いて超しびれました。名前だけ知ってる物理学者ばっかり出てきて嬉しかったので、
ちゃんとした物理学科の人とか見たらすごく嬉しいんじゃないかなと思います。でも逆に、よくよく考えたら、みんなしらん人名とか英単語をたくさん羅列してきて解説等が無という、ノーランの相手置き去り界隈リスペクトなオタク気質が垣間見えるとおもいました。
あ〜ファインマンね!ニヤリ みたいな人は前半楽しいんじゃないでしょうか

でも、実験からあと、結果的にいろんなスケールでのアレコレが世界で大変になるのが、学術の閉じた世界でのストーリーと諸々、反転してて見事だと思いました

わたしはむしろ、原爆落としたあとのあの現実、社会、みたいな部分はオッペンハイマー目線の方が関心(個人の身の丈では手に負えないほどの大きさの悪魔を作り出してしまったという、そして、作り出せてしまったという、魔法ではない学術の成果の存在感の圧のデカさ)を感じたので、物理界隈のことにどのくらいどうやって自分が関わりがあり苦悩してるかでもけっこう変わってくるんじゃないでしょうか、、、。(わたし自身は物理学科とかじゃないんで何も言えませんが、、、、、)
自分の内面に、自分の子供として(自分の一部として)、原爆がうまれてしまったというのはどういう感覚だったのか、があの爆風幻覚のシーンで想像できてはっとした ここまで書いて思ったが、いろんな女と散々くりひろげた子供とか妊娠の描写って、オッペンハイマー自身が原爆の母(父)っていうメタファー?でもあるのか、、、?悪魔を身籠っている感覚(勢いで子供作る、愛着ある、不安、自分の子供なのに育てられない等)
オッペンハイマーが大好きな物理学と勢いで作った子供出産してみたらこうなった、、、、みたいな

どれだけの解像度で、全力で生身でどういう目線からの苦悩や策略や思考を感じるかと、事実として起こった悲劇の大きさと罪の意識をその手に取るかで、どこの国の誰がどうこう、と一言では言い切れずにグチャグチャに試される感じがめちゃくちゃに好きでした。真反対の意見や感覚もふつうにありえるかんじです  それが立場によるものなのか感情なのか正義感なのかもまた人によって違う

青りんご、が個人的には諸々象徴的すぎて、強烈に印象深いですね

まだ観たの一回目で、ひと呼吸ぶんくらいしか感じ取れてないと思うので、
あんま言葉にしないようにしてます!
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