このレビューはネタバレを含みます
やはり見ずに批判するのはよくない。
序盤からずっとクライマックスで、時間軸は行ったり来たりするし、登場人物の見分けはほとんどつかない、ロバート以外はマット・デイモンとダウニーJr.くらいしか分からない。
一心に研究を求め、政治利用され、彼を庇う人はほとんどおらず孤立無援の戦いを強いられ…。
音楽と映像最高だったし、何を話しているか理解は追いつかないが、終盤の畳み掛けるようなセリフの応酬。
トリニティのあの爆発実験は、ノーランはどうやって撮影したんだろうか。
本当に原爆を作ったのではないかと思わせてしまうほどの映像だった。
オッペンハイマーが完成させなくても、他の誰かがその名誉を得ただろうし、科学技術の最先端を進んだ結果なんだよな。インターネットと何が違うのか。落としたのは政治家である。
史実に忠実かどうかは判別する知識がないが、インターステラーやダークナイトのような目を引く飛び道具がある訳ではなく、ただ人間を追い求めただけの映画だがとてつもなくおもしろく最高の作品だった。