ふふふふふふふ

オッペンハイマーのふふふふふふふのネタバレレビュー・内容・結末

オッペンハイマー(2023年製作の映画)
4.3

このレビューはネタバレを含みます

もっとオッペンハイマー寄りの視点なのかと思いきや2つの視点、バラバラの時系列にしてあるおかげで原爆開発から終戦までの流れを、特定の人物に感情移入せずに観れた。オッペンハイマーを180分の映画にしたのが凄すぎる。あっという間だった。
原爆投下に反対していたアインシュタインも、自分の研究や論文が開発の手助けになってしまったことの自覚、後戻りできないという覚悟などオッペンハイマーに通ずるものはあったと思う。そして何より、キティの「罪を犯しておいてその上同情までしてもらうつもり?」という台詞が忘れられない。
オッペンハイマーが開発し、政府が操った核兵器。開発者が一番その脅威を知っているはずだが、科学への探究心やプレッシャーにより結局は後世に残る悲惨な歴史を作り上げてしまうのだ。トリニティ実験での光や音響、投下後の成功を賞賛されるシーンでの演出が印象的だった。映画館で観るべき!