オッペンハイマーのMaxPotatoのネタバレレビュー・内容・結末

オッペンハイマーにしか感じられない心情と取り巻く人々の欲望が分かりやすく書かれてた。はじめの方時系列難しかったからもう一回見たいな。
コミュニスト的思想がある中で、史上最強の殺戮武器を作ってしまうという矛盾に対する葛藤が印象的。はじめは、戦争を終わらさせるというためと割り切って、かつ研究者としての興味に駆られて原爆作ってたけど、実際に被害を出してから、とんでもないものを作ってしまったと実感する。目に見えるまでは想像力が及ばないのが人間なんやな。
実験成功した時の笑顔は完全に研究者としてのやり切った感の笑顔で印象的だし、その後の公聴会では自分の思想に対しての苦悩の顔がよく描かれていた。その苦しみをさらに味わいたくないという気持ちが水爆反対の1番のモチベーションになったんやろうな。
アイシュタインとの会話でも天才にしかわからない責任感と、それを取り巻く国としての凡人(社会家)の意見の錯交もうまかったな。爆発の映像もすごすぎた。
投下成功後の講演会みたいなところでのアメリカ人の喜びは日本人として、やっぱり見ていて嫌悪感もったな。あのあたりからの心情の描き方がクリストファーノーランの凄さか。