3時間の尺の割にはテンポが良く、最後まで楽しめたのは編集の手腕か。
退屈な箇所はないわけではないけど。
オッペンハイマーの功績と苦悩、ストローズとの対立の内容になっている。
冒頭の引用に当てはめるなら、プロメテウスはオッペンハイマーで、火を使った人間はストローズら政権側の人達だろう。
トリニティ実験を境に、映画の流れもオッペンハイマーの心境も変わっていく。
なぜか妙に印象に残ったのは、トルーマンとオッペンハイマーの対話。
「原爆の開発者は誰も批判しない。批判されるのは使用した者だ。私だよ」と、確かにその通りだよなぁと妙な説得力があった。
ノーベル賞のノーベルがそれを証明してるように思う。
ともかく、オッペンハイマーの予想通り、世界には核爆発の連鎖の如く核保持が拡散され、今日も世界は不安定なのが、この映画の伝えたい事なのかなと思う。
