このレビューはネタバレを含みます
奇しくも新宿ノーラン三本立て
キャストの豪華さでは覆せない不快と嫌悪の鬱映画だった
醜く利己的な人間（モブを含め登場人物ほぼ全員）に不快になる度、自分だって世界に目を向けないなんら変わりない想像力の足りない人間だと気付かされ続けて嫌悪感が連続した
粒子が波であり粒子である二重性のようにオッペンハイマーの内面は葛藤する両価性を持っていた
原爆投下後に核分裂=連鎖反応のように起こった国内の利権戦争やソ連との冷戦、世界のあり方を爆発的に変えた責任は、到底一個人が背負えるものではなかった
