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オッペンハイマーのmahirunoahiruのレビュー・感想・評価

オッペンハイマー(2023年製作の映画)
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 ダンケルクが私の映画体験の中でも最of高だったので、ノーランの歴史映画ということでけっこう最初から観たいと思ってた!なんか無駄に焦らされてしまった。こんな内容むしろ日本人こそ観たいと思うんじゃないのかなって思うけど、まあ人によっては今もなおセンシティブな問題なんでしょうし何で怒る人がいるかわかりませんからね。
 ノーランがIMAXで撮っちゃった(そしてIMAXで撮られた映画は普通の画面サイズで上映される時上下がちょっと切れるらしい)とのことなのでIMAXで観たけど、ダンケルクみたいな風景とかはあんまりなくてひたすらおじさんの顔が大きく映し出されるだけなのでIMAXの意味はあんまりなかったなwまあでも監督が観てほしいって思ってる形態で観れたってことで別にいいのですが。
 前半は理系の教科書に出てくる伝説級のおじさん達がプロジェクトXやるアベンジャーズで、後半はなんか裁判みたいなところで延々詰められる法廷じゃないけど法廷ものみたいな感じ。直前にオチのないフランス映画を観たため(法廷ものの)、黒幕とかがいてエンタメ映画としての体裁が整えられていることに果てしなく安堵を覚えてしまった。
 私は致命的に人の顔が覚えられないので、ストローズがかの有名なロバート・ダウニー・Jrさんであることに上映後人の感想を読みまくるまでまったく気づかず、我ながらマジかと思った。私の知ってるロバート・ダウニー・Jrさんはもっと自分に自信のあるおじさんだったから……まあ主にアイアンマン。なんと「ユダヤ人っぽくて素敵だな♡」と思っていた笑。役者さんってすごいねぇ~。というか今、ん?と思ってwiki観たらロバート・ダウニー・Jrさん、お父さんはユダヤ系なのね。むしろ今まであんまりそう思ったことなかったわ。一応計画自体がドイツに排斥されたユダヤ系中心で集まって原爆作ろうぜの会だったらしいので、そして私がユダヤ系の顔が好みなので、ここに私の好みの顔のおじさんアベンジャーズが成立してしまったのだな。
 私は映画って監督を中心とした作った皆さんの作品だと思っているので、あんまり完成品の映画に対してああしろこうしろ言うのは好きじゃなくて、そういう感じでは言いたくないんだけど、アメリカ人は原爆を「すっごく派手に爆発する爆弾」だと思ってて、被爆について意識低すぎてこの人ら大丈夫なのかと思った笑。実験に参加してた人もみんな被爆してるやろ笑!顔に泥とか塗ってましたけど~。『風が吹くとき』を一緒に観てほしい!
 オッペンハイマーの大学の研修室に木目調のピアノあったよね。かわいかったな~。ロスアラモスは荒野だったけど室内の調度とかはちょいちょいかわいかったし、私がノーランの歴史映画に求めてるのってこういうサブカル女子的かわいさなのかもしれない。我ながらチャラすぎる。
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