必要悪

オッペンハイマーの必要悪のレビュー・感想・評価

オッペンハイマー(2023年製作の映画)
4.0
映画友達と2人で映画館で鑑賞。

先にその友達に
「3時間だし、ノーラン監督だから
絶対不可解な映画だぞ」
と忠告したけど、
一緒に見てくれました。

以下、レビューですが、
前半は「これから見ようかどうか迷ってる人」
用に書き、
後半は「見た人と共有したいこと」を
書きます。

「間違いなく見るよ」って人は
このレビューを読まずにすぐに映画館のチケットの予約を
されることをお勧めします。

「これから見ようかどうか迷ってる人」
用のレビュー。

まずこの映画は3時間です。
そしてアクション映画ではなく
もはやドキュメンタリー映画です。

内容にエンターテインメントは一切ない。
だけど、衝撃的な作品。
オッペンハイマーという人物を通して
様々な視点をノーラン監督が描いている
そんな映画です。

とりあえず俺はずっと3時間起きてたけど、
隣の友達は時々うつらうつらしてた。
でも正直そういう映画です。

ちなみに俺は2回目は見ないと思う。
でも1回で十分インパクトを受けた、
そんな映画です。

さて、以下は
「見た人と共有したいこと」
用のレビューです。

まずは、オッペンハイマーは女ったらし
ってことが分かりましたね笑

さてそんなことより、
今作では日本側の視点が一切描かれてませんでした。
それがダンケルクにも似た印象。

それにしても使ってる俳優がほんと豪華。
予算を全てキャストに持っていった感じ。

見終わった後に
「あれが〇〇で、××も出てたな。」
って映画友達とわいわい言えたのが楽しかった。

最後に日本ではこの映画の上映を
2023年に公開しなかったことを
大いに後悔していただきたい。

その判断した愚か者たち告ぐ。

お前たちは本作の本当のメッセージを
読み取らずに「原爆」というカテゴリーだけで
勝手に避けようとした。

この映画を見たらわかる。
日本人が恨むのは原爆を作った人じゃない。
原爆を落とした人だ。

その証拠に、俺が見たシアターでは
ほぼ満席だったが、
そのうち30~40%ぐらいは
恐らく戦争を体験した高齢者たちだった。

彼ら・彼女らは見たかったんだ。
原爆を作った人がどういう人かを。

本当に恨んでるならこの映画を見に来ないよ。

去年から今年にかけて
亡くなった高齢者は
この映画を見ることができなかった。

公開を遅らせた愚か者たちのせいで。
必要悪

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