オッペンハイマーのMのネタバレレビュー・内容・結末

クリストファーノーランっぽくない作品かと思っていたら、お得意の時間経過を別々に映し出して行くことで彼の作品らしさを出している。ただの伝記をここまで名作に仕上げてくるとは監督としての力量をひしひしと感じた💭

京都は新婚旅行で行って素敵だったから京都は候補から外したいな あははって会話が落とす場所の候補を話しているにも関わらず、その背景にいる人々のことは何も考えられていないそこに落とされて死ぬ人々の顔一人一人など思い浮かべない「戦争」の実態を感じた気がした

実験に成功したとき、投下され無事に爆発したと聞かされたときみんな両手放しで喜んでいたけど、それが人を殺していることとは結び付いてはいない。

オッペンハイマーがスピーチをした後に一人一人の観衆の顔が白光っていくシーン、実際に原爆が落とされた側の景色はこうなるのかなというのをオッペンハイマー自身が体験しているような描写で映像の描き方が上手だなとひしひしと感じた。

科学者たちは目の前のその実験を成功させるためだけに必死になり、その人道性等は一旦置いておいて実験を進める。自分たちの好奇心を貫いたりもする。
それを実際現実に使用するのは政府だから。


過去に見た実際に被爆した人たちの白黒の映像が脳裏から離れなかった。その人たちの立場からこの映画を見てしまうとどうしてもやりきれなく、胸が苦しく...本当によく日本で上映したなと感じた。