きつね

オッペンハイマーのきつねのレビュー・感想・評価

オッペンハイマー(2023年製作の映画)
3.5
2024(126)
観た率直な感想としては「思ったより難しかった。」これに尽きる。
一応オッピーの人生と主要な登場人物についてざっくり予習をしてから劇場に行ったが全然足りなかった。
人物関係図・勢力図が掴みにくかった印象。だれがなにをしたせいでどうなっているのかがあまり分からなかった。
そもそも登場人物が多すぎるし、外国人の顔が見分けられない。
当時の国際情勢だったり、アメリカ国内の政治だったりについての理解が深ければもっと楽しめただろう。
自分がつまずいたのはこれらの点だけで、時系列シャッフルもそこまで複雑ではないし、オッピー目線はカラーで、ストローズ目線はモノクロで描かれていることについては特に難しいところはない。
この映画はやはり劇場で観るべきだ。爆発の迫力が半端じゃないし、実験そしてオッピーが賞賛されるあたりのシーンでの緊張感は映画館で観ることでより濃厚になる。
3時間という超大作なのでハードルが高いと思っている人もいるだろうが、なんせオッピーの人生を3時間で描くわけだからテンポがすごく良くて3時間という時間が一瞬だった(割とガチ)。
日本人なら観るべきだという意見もあるだろうし、いまの時代にこの映画が生まれてきた意義は大きいだろう。
しかし、単純に自分がこの作品を映画というひとつの娯楽として楽しめたかと問われたら手放しではイエスとは言えない。
一回ではとてもじゃないが消化しきれない作品なので考察動画を見たり、原作を読んだりして勉強してからもう一度観たい。
その可能性を込めて⭐️3.5という評価にした。
きつね

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