西田千夏

オッペンハイマーの西田千夏のレビュー・感想・評価

オッペンハイマー(2023年製作の映画)
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【2024-97本目】



本作のビジュアル, ポスターが、『シャッター・アイランド』のLeonardo DiCaprioみたいだった。


生まれ初めて見た。
Christopher Nolan作品を映画館で。

すごい原爆の描写がリアル過ぎて、リアルな原爆の目撃者になったかのようだった。


ってか、アインシュタインも教科書で見たことがあるあの画像のままなリアルな感じですごいもんを見た。

理数が苦手な人なので、正直、何を言っているか分かりません。
導き出した式や答えも正解なのかは分からないけど、Oppenheimerが導き出すならきっと大体、正解でしょう。

理数出来る人って何を喋っても、正解にしか聞こえないんだよな。笑
何でだろう。

これまでのChristopher Nolan作品を見たことがある人なら、多分、大体の構成が掴めると思う。
急にモノクロで描かれたかと思うと、急にカラーに戻ったりする感じね。
あと、回想シーンを繰り返し使ってくみたいな構成。

本作に出てくる役者陣を細かい所まで掴んでいなかったから、Rami MalekやMatt Damon、Florence Pugh、Kenneth Branagh、Gary Oldmanなどの登場に「友情出演」とかだと思ってた見てたけど、がっつりとちゃんとした登場で「やらかした」と思った。

Gary Oldmanは、本当の特別出演やったっぽいけど。


ハリウッド俳優陣の口から「長崎」や「広島」と言う言葉を聞くのがとっても新鮮。
大体の方が「東京」「京都」って言ってるイメージ。笑
↑最悪な偏見だな。


Oppenheimerの人生や存在を少しでも知っていれば、3時間の内容も理解しやすいと思うけど何も知らない人が見ると、退屈な映画に感じると思う。
私も、何も知らない状態で見に行ったうちの1人ですが、「後半から急に登場人物が増えてくやないかい!」と心ん中でツッこんではいました。
せっかく人間関係を整理できたと思った矢先に、「彼は娘の甥でね」とか「実は親戚だったんだ」的な感じのやつが出てくるので。
『100◯ドルの五稜星』かっての。笑

それでも、Oppenheimer含む研究者たちと共に原子爆弾の実験成果を見守るシーンは手汗握るくらいこちらも緊張した。

原子爆弾の話だけど、アメリカと日本でも書かれてるようにタイトルはOppenheimer。
そう、1人の人間の物語なんだよね。


能力を買う企業は腐るほどいるさ。
能力を利用とする奴らもね。
その能力の使い方、操り方、やり場を誤らないで欲しい。
目先のことに囚われて狩るべき相手を見誤らないでいただきたい。

↑ここで使うとは…。
 そんなシャレっぽい表現はさておき、教科書では決して書かれることのない話。

水原を書こうとするよりも前に、Oppenheimerの話を題材にした方が良かったんとちゃう?笑