オッペンハイマーのべりぃのネタバレレビュー・内容・結末

クリストファー・ノーラン監督を初めて映画館鑑賞。配信だと集中力が持続しない分、ノーラン監督の作品への理解がかなり追いつかずということが多かったが、今回は少しの予習と集中できる環境だったこともありかなり満足度高い体験ができた。（まだまだ理解を深めるところはあるとは思うが）

オッペンハイマーが核爆弾を発明しなかったらどうなっていたのだろうか。ソ連等が発明し日常的に使われるようになってしまったのだろうか。はたまた米国の違う人物によって開発され、似たような道をたどったのだろうか。どちらにしても人間相手に使用するべきものではないのは確か。
オッペンハイマーが原爆投下してからの苦悩が痛いほど伝わってくる。拍手の音が爆発のあの音に聞こえ黒い雨、そして灰のように真っ黒な人間の姿。そして喜びを顕にしている人々のなかに泣き叫ぶ人たちの様子が人生史上最大の怖さだった。ホラー映画よりもゾッとする。

オッペンハイマーが苦楽をともにした奥さんが一緒にいなかったら、彼の人生はどうなっていたのだろうか。アインシュタイン博士のあの言葉かけがなかったらどうなっていたのだろうか。色んなことを考えされられる。

個人的なことではあるが原爆の音と光が時間差でくるので構えてなくてかなりビクッとした。大きな音が苦手な方は特に気をつけて鑑賞をおすすめする。

エンドロールがいつもの何十倍も短く感じるほど内容の濃い映画だった。

3時間とかなり長い作品ではあるが体感時間はあっという間に終わる。鑑賞予定（特に映画館で）の方はお手洗いに行ってから万全の体制で鑑賞をおすすめする。