石楠花

オッペンハイマーの石楠花のレビュー・感想・評価

オッペンハイマー(2023年製作の映画)
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頭がパンパン。情報、情報、情報、情報情報情報情報。
思ったより政治劇だった。

2倍速でノンストップ3時間のオンデマンド講座を受けるとしたら20分でリタイアするけど、この映画は頭がパンパンになりながらもなんとか集中力が続いた。ヘロヘロ。

1、2、3幕でテイストが全然違ってた。
良かったポイント↓
1幕:知的探求心に燃える人の様子、大好き。『耳をすませば』とかもそう。
2幕:音、映像がとにかくダイナミックで、受動的でいても心が動かされる。このパートは会話が少なく、緩急がある。
3幕:畳みかけるような会話が続く。すべては理解できないけど、頭上で言葉の高速キャッチボールが行われているのは心地よさがある。

時系列がバラバラなので、最初の方は聴聞会のシーンが訳わからなかった。しがみつくのに必死。

化学の知識、物理の知識があれば、ひらけた見方ができたのだろうな。聴聞会とストローズの話が入り組んででやや混乱した。

気の遠くなるような人類の歴史の中で「祖国」というイデオロギーにより、幾つの命が犠牲になったのだ?

広島長崎の直接的な映像がなくて良かったと思う。この映画と私たちは同じ世界線にいるので、元々持っていた知識(イメージ)とこの映画を頭の中で繋げたい。
単純に、スペクタクルとして消費したくない気持ちもある。

ブルク13、多分満員だった。
石楠花

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