ななし

オッペンハイマーのななしのレビュー・感想・評価

オッペンハイマー(2023年製作の映画)
4.0
重い腰を上げてようやく映画館へ

今作は歴史物だからノーラン映画の難解"風"SF設定もなく、それほど分かりづらさも感じずに歴史映画として純粋に面白かった。

授賞式でオスカー獲る度に流れててずっと耳に残ってた今作のメインテーマ。ルドウィグ・ゴランソンは、当時DUNEの作曲をしていたハンス・ジマーの代打として前作TENETから参加。ブラックパンサーとマンダロリアンの世界観の構築力凄まじいあのサントラも手掛けた今大注目の作曲家!

俳優も超豪華で出てくる度に「おおっ」って唸ったけど、一番の衝撃はまさかのトム・コンティ。クレジットなかったらわかんなかった。ロバート・ダウニー・Jr は5年前まで世界を救うヒーローだったとは思えない悪役っぷり。オスカーで色々あったけど演技はやっぱり一流。

ノーラン作品に感じるノイズが少なかったせいもあってか、演出の効果をフルに体感できて、監督の技量の高さを再確認。特にスピーチのシーンは、オッペンハイマーの苦しむ姿にこちらも息が詰まるし、当時のアメリカ人の歓喜する姿に日本人としての居心地の悪さも感じてなんとも言えない思いが込み上げてきた。

ジェームズ・キャメロンの原爆映画もまだ待ってるよ
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