八月

オッペンハイマーの八月のレビュー・感想・評価

オッペンハイマー(2023年製作の映画)
4.4
ぬるっと作品に入り込めないと退屈だと感じるかもしれない
音がもたらす緊張感にずっとわたしの心臓が早くて、それが良かったなとおもう
何故だかキューブリックの2001年宇宙の旅を彷彿とさせられ、博士の異常な愛情を観直したくなった
科学者であるオッペンハイマー、男であるオッペンハイマー、生物であるオッペンハイマー それぞれが交差して、天才ではあるけれどもこの人もしっかり人間なんだなと感じられた
成功することを知っているからこそドキッとさせられたし、怖くなったし、涙が出そうになった
爆発する瞬間、爆発している最中が本当に本当に美しくて、それがまた怖くて、プロメテウスに感謝しながらも恐怖に怯えるしかできない人間のちっぽけさよ〜…
原爆といえば広島と長崎、日本人だしそれはそうなんだけど マンハッタン計画が設計された時からそこに住む原住民への被害と穢された土地、トリニティ実験で被爆したダンスキャンプの少女たち、と広島長崎以前から被害を受けたものたちがいることを忘れてはいけない
はやくアメリカの金魚の糞である我らが日本も核兵器禁止条約に参加できたらいいね
メガネのデイン・デハーン、本当に好きだ…
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