PaulHervoehen

オッペンハイマーのPaulHervoehenのレビュー・感想・評価

オッペンハイマー(2023年製作の映画)
4.7
期待通り!( ゚∀゚)ノ

題材が題材だけに、各所で感想がざわついている作品ですが、個人的にはこれはこれ的に気にならずに観れました。バーベンハイマーは蛇足だった(・∀・)w

第一印象は、ノーラン節が凄くハマってる映画だね!と言う所。時系列交錯や不協和音BGMがちゃんと役割を得て効いている。そこら辺が空回り気味のダンケルクとは一線を画すw

次にはやはり、キリアン・マーフィのお芝居。彼は名優なのか凡庸なのか判然としない所があってそこも味なんですが、今回は確かにオスカー上等の出来栄えでした!

特に後半、ロスアラモスでの集会スピーチあたりから以降。核への疑問が膨らんで、心ここに在らずな状態なのに、自らが作り上げたプロジェクトとスローガンに沿った人格であろうと必死で「装う」描写が秀逸でした。

日本とドイツを野次るようなスピーチで大喝采を浴びる中、内心それどころじゃないんだと追い詰められていく様は、単に罪悪感から改心したと言う事でもなく、入り混じった心境がよく表されていたと思います。

特に、そうこれこれ!と思った箇所でもあって、仕事や私事が重なりまくって首が回らない時、こう言う心ここに在らずな心境になるなあと、妙に共感を持って観てしまいました…[゚。ω。゚ ]←ここに在らず

あと流石にこちらもオスカーの、R・ダウニーJr.も素晴らしい!この人は堕ちたヒーローをやらせると光るねえ。授賞式のレイシスト事案も、この人だと寧ろ宣伝になったね位の堕ちっぷり( ・∀・)w

日本からのアンサー作品を山崎貴が撮るべき!とか言う記事がありましたが、スタンドバイミー如きには到底リームーですわ。

スピルバーグかクリントイーストウッド爺が、吉田茂主役で映画作るならアンサーになるかもね。観たい(=゚ω゚)ノ