わみ

オッペンハイマーのわみのレビュー・感想・評価

オッペンハイマー(2023年製作の映画)
3.8
さすらいラビーの中田さんみたいな人いた。これ思ったの私だけですか……
(ベニー・サフディ扮するエドワード・テラーという方でした

最近大好きな大島育宙さんのオッペンハイマー話をラジオで散々聴いてからの鑑賞。

科学者側の登場人物多くてちょっと混乱。
西洋人の方々がおんなじ顔に見えてしまう病気(?)なので、証言シーンとか、ん??さっきの誰??ってなりがちでした。
予習要ったよね〜と少し後悔。

見初めてすぐ、これは何の裁判?って疑問が浮かぶんですけど、原爆を落としたとかの戦争での罪どうこうではなく、共産党のスパイ疑惑とかの話なんですよね。
その時代に於ける共産党の脅威をあまり知らない為、そこをそんなに後から掘られるんだ…って思ってしまって、イマイチことの重大さがわからず傍観してしまった。

(最近、勉強してから観るべきだった〜!という映画ばっか観てる。笑

時系列いじりはあったもののわりと見易かったかな。
モノクロがストローズ視点、カラーがオッペンハイマー視点。それを知ってから観るとスムーズかも。

トリニティ実験のシーン、ボタンを押す瞬間の緊張感。この先の展開なんてわかってるのに、「これが成功してしまったら…」と本当にわなわなしてしまった。(もちろん成功しちゃう
爆発の音すごい。
(ていうかタメがめちゃくちゃ長い!!!!!!それだけ威力が馬鹿でかいということ

科学者としての成功は素晴らしいことなのに、戦争があることによってそれが人殺しの道具にされてしまうって辛い。

実験が成功して大盛り上がりしている場面、どんな感情で見たらいいの〜〜ってもやもや半端なかった。
台詞はっきり覚えてないけど、実験は成功したが、原爆はもう我々の手から離れてしまってコントロールできないところに言ってしまうというような内容の言葉がずっしり重かった……

実際の広島長崎の惨状を映していないことについて、色々と論争が繰り広げられているみたいですが、投下後のオッペンハイマーを讃える群衆の描写が不気味すぎたし、オッペンハイマーの罪の意識というのは十分感じられました。個人的には。

大島さんのオッペンハイマー批評&解説、とてもわかりやすくておすすめなので是非。(もうめちゃくちゃ聞いた。笑
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