オッペンハイマーのちぃのネタバレレビュー・内容・結末

★4.2 原爆が日本に落とされた描写や戦争の様子は描かれない。故に本当に戦時中の話なのだろうかとさえ思ってしまう。きっと日本なら人々の生活の中やそこかしこに戦争が色濃くあるだろうから。

オッペンハイマーは原爆と言うもの(人を殺傷する兵器)を生み出すということを認識していたか？まだ誰も成し遂げなかったものを作り出すということに達成感だったり喜びを覚え、それを作ったことによる後の影響など本当に考えていたか？

話として原爆を日本に落として終わりではなく、のちに、彼が作り出してしまったものへの責任を問われる。そこにはストローズとオッペンハイマーのフワッとした確執みたいなものが表立って出てくる。水爆に対して使用を反対したことでスパイ容疑をかけられたり。

日本人としてすごく複雑な気持ちだし、最初から恐ろしさしかなくて、原爆の爆破成功なんて恐ろしすぎて息をするのも忘れるくらい。音響効果が言い意味でも悪い意味でもこうか絶大だった。