お

オッペンハイマーのおのネタバレレビュー・内容・結末

オッペンハイマー(2023年製作の映画)
4.3

このレビューはネタバレを含みます

IMAXGTで鑑賞。緊張で足が攣りかけた。結構きついな。今回の映像が差し出す緊張感は異常。異常すぎるよ。どうかしてるぜ。こんな映画体験あんたしか作れないよ。偉大な物理学者の実験に連れ出してくれてありがとう。

結構感情が迷子だけどとりあえず書く。
爆風と爆音、抽象的な思考に身を委ねてどんどん感情も乗ってくるんだけど、どんどん自分が幽体離脱していく感じで、当事者意識が剥がれていく。ストーリーの糸を解くのに精一杯なのに、なぜか小学校の時にみた原爆のDVDとか、そういうのは思い出しちゃう。くー厳しい。きつい結末で脳がグラグラする。人間の残酷な事実を叩きつけられて無力感のまま終了。最終的に辿り着くのは残酷な真実。俺らは凡庸。間違い。 時代にはかてない。2回目の鑑賞はきっと今より辛い。

あと緊張の糸を繋ぐ音楽、スコアが天才すぎ。ノーランの映画音楽の集大成。映画音楽というかほぼ映像に溶け込む空気や成分といったらいいのかな。そういう音楽。結構集中して聴いてたけど、印象的なシーンにどんな音がなってたか思い出せないほど一体化してた。でも映像は音楽によってピンとしてる。今の俺の思考と一緒だ!的な感じになったのはエミリーブラントが尋問で戦うシーンの音楽。そこだけ音が入ってきた。あとはもう一体化してて音楽なのか映像なのかわからない映像の中に組み込まれたDNAだった。

あとIMAXカメラ寄りすぎだろってツッこめるぐらいボケてた。でもよかった。最後のカットもいいよね。

改めて、音響、効果、編集、ノーランの集大成。ジェットコースターのような映画ではないけど、このスケールを描けるのはノーランしかいないわ。爆破の音やばくて普通に熱かった。実験の爆風はほぼ3D。目の前で起きてた。あれ多分CGじゃないんだろうな。

誰かが言ってたけどテネットってオッペンハイマー2やん。早くテネットみたい。
お