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オッペンハイマーのユーザーネームのネタバレレビュー・内容・結末

オッペンハイマー(2023年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

話の構成、演出、曲、全部がすごい綺麗というか、俳優さん含め余すことなく最良の作品だったと私は見終わったあとに思いました。
オッペンハイマーの目。目が凄かった。
奇異な様子がありありと出てたのもあったし、色んな場面で目に魅入りました。

後半の、押しつぶされていくただの哀れな男になっていく姿に人間味を感じてちょっと可愛かった。
2人目の奥さんがあまりにもカッコイイ。
強い女すぎて映画見ながら手を叩きそうになったね!
ばんばか声かけるくせに女性との駆け引き下手すぎるのちょっと可愛かった。
だからこそ放っておけなかったのかな。
あの聴取されてる時の奥さんのやり取りもう最高に痺れた。
あそこもっかい見たい…
最後握手しなかったとこも最高だった。

投下したあと、初めて国民の前で演説する瞬間の演出が物凄かったし、オッペンの心の揺れがもうダイレクトに伝わってきて苦しかった。
喧騒に紛れる幻覚とか押し寄せる恐怖やら罪の自覚やらで何も聞こえなくなる瞬間。
視界が白くなって原爆の光と重なって、耳鳴りがして、それを振り払うみたいに声をはりあげても何も聞こえなくて、下には死体が転がっていて、もうどうしようもなくて言葉も出ないのが本当にどうにかなりそうだった。
そこからの何か抜け落ちたような表情、口に手を寄せる癖、もう凄すぎる俳優さんってすごい。
オッペンの人生を生きすぎ。
オッペンの心を表す演出が特に凄かった。
天才ゆえに抱く星への恐怖とか、それこそ上に書いたところとか。

シーツを入れるなの回収激アツでした。
スタンディングオベーションしたかった。

ただ本当に見るのは疲れました!