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オッペンハイマーのsheepeのネタバレレビュー・内容・結末

オッペンハイマー(2023年製作の映画)
3.9

このレビューはネタバレを含みます

視聴後、急いで思いついたままに感想をメモしたので、駄文。
後で、また整える。

最後弟幸せそう、いい兄。あの歳になっても最後にあなたが幸せなら俺も幸せと言わせるということは、開発者としての苦悩を見せなかったということ。

アインシュタインとの会話秀逸すぎる。
アインシュタイン好きすぎる。

弁が立つ奥さんだった…最初はなくなった彼女を選ばなかったの愚かすぎん?と思ったけれど、弔問会の場面では結果的に、彼女じゃなければオッペンハイマーを支えられなかったんだろうな。。

彼女自殺じゃなかったよね。
自殺しようとしたところを殺されてた。
オッペンハイマーをつけていた元FBI?の捜査官か誰かが殺したのかな?
遺書気になるな。。

オッペンハイマー父から連絡があったんだ…なぜ?

浮気を知った時に、自分で浮気しておいて、同情しろなんてと言える奥様強すぎる。

制作期間は?
これがウクライナ進行を受けて作り出していたら、天才すぎる。
もはやゲルニカなんだよな。
これの映画も一つの抑止力。偉大すぎる作品。


長い期間罪を償った後にポテトサラダ。
ノーベル賞はポテトサラダだったのか。
でもそれは彼らのため。

心にない演説をしていた原爆投下後の集会でのシーンからすでに彼のものではなかったんだよな。自分たちが勝ったと騒ぎたい関係のない人たちのためのもの。
あの時も本当にわかっている人は苦しんでいた。

研究者は評価されるために研究しているんじゃないんだよな。そういう人もいるけれど。前に見かけた研究者の人が、功績は賞じゃなくて、一種でも多くの生き物を後世に残すことだみたいに言ってたの思い出した。

集会のシーンで最後に戻していた人は本当に被爆していたのか、幻覚か。

罪のない集会に集まった人たちを見て、民間人を殺した罪悪感をひしひしと感じる演出。

それはそうと配役豪華すぎないか。

なんで最後オッペンハイマーのために科学者を代表して証言したのが彼だったのか。気になるどんな人だったんだろ。きっと調べたら出てくるよね。

静寂との強いコントラストも使いながら、何度も大きな音でビクッと心臓にくる脅し方をされた場面があったりしたけれど、それはアクション映画やホラー映画であるただのエンタメのための演出とは違って、鑑賞者に与えるその緊張感が、この映画の持つ、戦争というものへの抑止力を強めているように思う。

開発した物の使い道の権利と責任は私たちが決めることじゃないと言っていたのは自分に言い聞かせていたのだなと思わせる、セリフのない苦悩する演技、投下後の意識の混沌とした場面。


世界を破壊するの話、「我らは破壊した」

大気には引火しなかったけれど、人々に火をつけてしまったんだろうな。終わりのない兵器の開発。兵器は兵器。悲しいことに力を求めるとより強い力を求めてしまう人たちがいる。原爆を落としたからはいおしまい、とはいかずどこまで続く世界破滅への道。。

終わりなき、破滅を始めてしまったという意識が見えた。


不当な告発に対して全て受け入れていたのは少しでも罪を償えると思ったりもしたのかな。自分で責めるより人に責めてもらった方が楽な時はある。でもそんな薄っぺらい人間ではなさそうだけど。

天才って性に奔放なイメージあるな。

でも溺れそうな危険な恋を選ばなかったのは懸命だったのかも。


冒頭の天から火を奪って地上に落とした罪のために岩に張り付けられた〜みたいな文も、これからの話の芯をつく一文すぎて。

冒頭に持ってくるの天才すぎる。

天才と言われるような?科学者はコミュニケーションが苦手なイメージがあるけど、コミュ力と、全体を俯瞰して、組織する力をめちゃくちゃ持っていた人だな。

零戦を作った人や宮崎さんも同じような葛藤を抱えてたような。研究者と開発物が人を殺すという葛藤。

投下される予定の日時の動揺、広島だけ言及された時に、長崎もですとすかさず、返していた何も良心の呵責が見える。誰よりも誠実に向き合っている。

彼が原爆投下の結果どのような被害が出たかを知るまでが、知っている身として知った時の罪の大きさにこちらが耐えられなくなった。

日本人として、こんなことを言うのは非情だけれど、実際にあの原爆投下はどれほどの抑止力として働いたのか。

あれがなかったら、もっと戦争が続いてどれだけの人々が不幸の中で亡くなっていったのか。

原爆の投下があったから、救われた人がいるとどれだけ言えるんだろう。

文章にするの難しくて、よく分からない問いかけになってしまった。

当時の大統領、癖者すぎる。米国の大統領はそりゃそうか。そして配役ね。

プロットがノーラン監督らしくて。

ノーラン監督天才としか言いようがない。

結果的にこの映画自体が抑止力になっているのも、開発者と兵器とその葛藤を描く作品としても完璧。

とても感動し、作品として傑作だと思ったし、ノーラン監督は天才だと思ったけれど、この映画はいろんな人の見解を聞かなければ行けない気がする。

開発者の苦悩と、開発の過程と、裁きと、悪意を持った人への裁きと。色々な人の思惑や別のストーリーが交錯して進んでいく。同じ人の人生の場面を切り抜いてはいるけれど、別のストーリーが同時進行して、話がわかっていく構図が何度もノーラン監督らしいし、それぞれのストーリーを行き来しながら進めるバランス感覚も天才的な所業だったな。


言われて気がついたけど、アインシュタインから、オッペンハイマー、水爆を作ろうとしていたテラー、同じ歴史を繰り返しているのか。。
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