久しぶりの35フィルム上映で、やわらかい質感にテンション上がりつつ鑑賞。ミスターローレンスの登場に心の中でついタケちゃんのモノマネしたり...。しかしながら一回見ただけでは到底理解できない情報量と構成に若干疲れてしまいました。鑑賞後にノーランのインタビューを読んで、なんでこの映画を撮ったのかかなり腑に落ちた部分もあった。まぁ、分かりやすい時系列で撮るならノーラン作品じゃないよね...。
この映画の表現をめぐる議論があるのは普通のことだと思う。被爆者団体から抗議があるのも。だけど私は広島長崎の被害を直接書かないのはおかしいとかは思わない。自分はバキバキの広島っ子で親族も何人も原爆で亡くなってるし、被爆者の孫だけど。ノーランが撮ったのは「オッペンハイマー」であって「ヒロシマ」ではないのだから。それでも広島っ子だから、エンタメとしてこの映画を見た世界中の人が自分の町に原爆を落とされたらどうなるのかを想像したり、広島長崎が実際はどうなったのかを知ってくれたらいいなと思う。
