シングルマザーのCadence(Sarah Drew)は、娘が通う小学校で催されるクリスマスの劇の準備で舞台装飾を担当することになる。同じく一人親家庭のHenry(Ryan McPartlin)とペアで仕事を進める事になるのだが、二人の性格は正反対なのであった。
ーWishing you a very merry Christmas!
◆ My mantra has become organize and prioritize.
やり手のウェディング・プランナーとしてバリバリ仕事もこなすCadenceは《計画と優先順位》を何よりも大切にする几帳面な効率主義者。一方で、そんな彼女とコンビを組む事になったHenryは少し抜けているもののどこか憎めない感覚派。正反対の二人が共同作業を通じて互いへの理解を深め、自分には無い魅力に気が付き、次第に惹かれあっていくという王道のラブコメ作品。
90分未満のすっきりとした尺なのでドラマに深みはありませんが、あまり大きく主役の二人の仲が拗れたりしないので最後まで安心して見られる平和なロマンス作品でした。登場人物もみんな優しくて。なんて平和な世界。
◆ I think I finally got them.
ーChristmas bumps!
内容はたしかに薄いですが、決して悪くはありません。シーンの切れ目は雑でしたが作品全体が粗悪という訳ではなく、ライトで気軽につまめる作品といった趣でした。
普段は塗装屋だというHenryが、ホリデーシーズンは家族ぐるみで《自宅に盛大なクリスマスの飾り付けをする》という事業《Twinkle All The Way》を営んでいるため、全体的にクリスマスの雰囲気はめちゃくちゃ濃いです。彼らの飾り付けはスタイリッシュでクールなものと言うよりはむしろTim Burton風のデカくて派手でギラギラした大味系。
尺が短くてドラマにそこまでの見応えはないものの、作品としてのインパクトは十分でした。
ーHappy Holidays!
