すいかのたね

オペレーション・フォーチュンのすいかのたねのネタバレレビュー・内容・結末

3.1

このレビューはネタバレを含みます

うーんこう「…まあまあだったな」を地で行く映画だったというのが大きな感想です。個人的に加点が少なく、ふつーに見てふつーに終わってしまった感じ。

ストーリー
『ハンドル』なるよく分からないヤバイ物が盗まれたので、市場に出回る前に目ぼしい武器商人に接近して奪い取れ、みたいな感じですね。
潜入スパイ物なので仕方ない部分は大きいと思いますが、本当に「普通に潜入工作をして上手くいくだけ」だったので、全体が地味であんまり起伏を感じませんでした。もうちょっと面白ガジェットやコミカルな展開があっても良かった気がします。
終盤くらいでようやく大規模バトルが挿入されて、それまでとギャップを感じて「おおっ」となりましたが…ステイサムはそこまで無双しないし狙撃役の見せ場が多く…うーんこんなモンかと加点にまでは繋がらなかった感覚です。
あとわりかし登場勢力と人物が多く、映画だけだと若干誰がどのポジションか混乱する部分があったので、観る前に公式HPの争奪戦図くらい見とけばよかったなと思いました。

キャラクター
正直ステイサムの主人公チームよりも、武器商人のヒュー・グラントとハリウッドスター役のジョシュ・ハートネットがいい味出してたなと思いました。でも公式のキャラ紹介の仕方「能天気ハリウッドスター」って書かれてるけど、映画では結構慎重で小心物な印象を受けたのでうーん?
主人公チームのハッカーのサラも「クセ強ハッカー」と紹介されてますが、そんなにクセはなくちょっと軽口を言う程度の有能ハッカーでこれもうーん?
何となくキャラクターの立ち位置や、キャラクターを通してやりたかったことが上手くいってないのかなという印象を受けました。ストーリーにも絡みますが、話の端々で出てくる軽口や小話が、言うほど軽妙でも、オシャレ感があるわけでもなく、単に冗長になってるだけで正直ちょっと失敗気味だったんじゃないかなと思います。

アクション
まあまあかな~…ラスト付近はステイサム無双っぽくありますが、潜入戦なので銃撃で敵を瞬殺する感じですね。ステイサムが出てるとどうしても肉体派な殴り合いアクションを期待してしまうので、個人的には観たかったものと違いましたが、まあやってることは潜入スパイなので仕方なかったかと思います。

ガイ・リッチー監督作は面白い作品と微妙な作品の振れ幅が大きい気がしますが、本作は「普通ド真ん中」という印象です。
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