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オペレーション・フォーチュンのIDEAコメント休止中のレビュー・感想・評価

3.6
『マイク要らねぇぇぇぇぇ!!』

英国諜報部MI6御用達のスペシャルエージェントを我らがジェイソン・ステイサムが演じる愉快痛快アクション!

クセ強女ハッカー(言うほどクセ強じゃない、強いて言えば顔がクセ強)
新米狙撃手(優秀過ぎて新米の腕前じゃない、しかし存在感の薄さはまさに新米)
大人気俳優(マジでタダの大人気俳優、他に特筆すべき点なし)
を率いてステイサム様がやりたい放題する訳ですが、清々しいほどにステイサム。ガイ・リッチーの監督色もなんのその、いつもの何の変哲もないステイサム映画です。
想像していたものに、予想より遥かにフィットするステイサム感。
これだ。これでいいんだ。ステイサムが暴れる、これだけで劇場に行った意味はあるんだ。

しかしちょっと待て。冷静になるんだ。
ステイサム映画としては◎だが、スパイアクションとしてはどうなのか?
ミッション・インポッシブルのようなヒリヒリ感は?007のようなスタイリッシュさは?キングスマンのようなユーモアは?
…ない!ないぞ!?
全てはマイク。奴が悪い。


注)マイクとは。
ステイサム様に張り合う別部隊を率いるエージェント。行く先々に現れて話の腰を折るニクいヤツ。ステイサム様に勝てるわきゃねぇだろうが、スッこんでろ、この---ピー(自主規制)---!!


100億ドルで取引されるヤバいブツ、悪のキラメキがすごいヒュー・グラント、この2エッセンスをステイサム様に加えて、ガイ・リッチーでかき混ぜれば良かったんだ!

ストーリーラインがシンプルな分、ステイサムのチームメンバーの色をもっと前面に押し出してくれればもっとのめりこめたはず。
マイクの尺を削れば良かったんじゃないか?
いやマイクの存在を削れば良かったんじゃないか?
(マイク役の俳優さんには何の恨みもありませんがあくまでもストーリー的に。あくまでも。)

そんなわけで、毒にも薬にもならない軽〜いエンタメムービーに仕上がっております。
大爆発やガンアクションが楽しめたのは◎


やっぱり『コードネームU.N.C.L.E.』は傑作だったなあとしみじみ思うのでありました。