hibarish

オペレーション・フォーチュンのhibarishのレビュー・感想・評価

1.3
脚本と演出、キャスト何から何まで噛み合わないアクション駄作。
キャッシュトラックに引き続き、近年のガイ・リッチーはこんなんばっかり。

シャーロック・ホームズで知られたガイ・リッチー監督だが、シャーロック・ホームズは脚本書いてないしな。脚本力はゴミ。

まあとにもかくにも本作は、話がややこしい。
中だるみを避けるためかカットも次から次へと切り替わるし、2キャラが別場面で同時進行もする。
いわゆるミッションインポッシブル的なスパイものを狙ったのだろうが、主役のハg……ステイサムおじさんの立ち位置が微妙だし、それよりも共演者、特にヒュー・グラントなどの大御所に無駄に尺を使ったりしていてもうワケワカメ。

チームという事で人数が多いのはしょうがないが、誰の活躍を見せたいのかよく分からない。なので本作は全く「ステイサムおじさんがんばえー」にならない。
簡単にいえばこの映画「誰が何をしようとしているのか」がさっぱり分からないのだ。
主人公のキャラ付けも失敗。単に優秀なエージェント、でよくね?

中途半端な街中チェイス劇もあるが、ボーンシリーズなどに比べるとスケールも小さいし、お話的にも特にチェイスが必要だったかと言われると……ねぇ。
ステイサムおじさんがゼエハアしてるところ、誰が見たいのよ。

で、何より酷いのが話の展開。
人間関係を理解する前に登場人物が増え、敵なんだか味方なんだかも分からず、そうこうしてるとアクションが挟まり、視聴者が情報を整理する前に次のシーンに進んでいる。
編集も下手すぎ。トリミングしまくればテンポ良い映画になる訳ではない。
テネットでもやりたかったのだろうか。

ステイサムおじさんのアクションも、見せ場じゃないところで突然始まったりするし、ラストもバトルというバトルはしておらず、何から何まで絡み合って解けずにこの映画は終了する。

やはりこの監督シャーロック・ホームズだけの一発屋なんじゃないかな。ホームズ三作目には起用されないことを祈ろう。
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