チアキジャペン

消えない罪のチアキジャペンのネタバレレビュー・内容・結末

消えない罪(2021年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

タイトルの消えない罪というのはルースのことではなく、妹のことを指してるのではないかなと思った。
妹は多分全部少し前に思い出してて、その上でどうしようもなく自分を責めたりして精神的に不安定だった面が拍車をかけてたんじゃないかなと思うけど、
彼女がきっと一生背負い続ける罪の果てしない重さ含めて全部に、
姉を愛する気持ちや姉に愛された記憶、姉が人生を差し出した無償の愛が勝つ瞬間があるから、
ピアノ弾いてるシーンで妹はちゃんと許されている表情をしていたんだと思う。 

姉のルースは、妹が妹自身を許す、生きながら許されているのを感じられるように、人生をかけてずっと決断しつづけてるんだと思った。

妹が意図せず手を汚してしまった後に、
たらふくパンケーキを食べさせてあげてなにがあっても愛してると約束して椅子の位置を変えて店を出ていき乱暴に警察に捕獲されるシーン、
そして幼すぎて、というか幼すぎる故、なにが起きてるかわからないけどお姉ちゃんに圧倒的に守られてることだけは本能でちゃんと知ってる安心しきった妹、
もうあのシーンの窓の向こう側とこちら側の対比は嗚咽無しでは見れなかった。

あとはサンドラブロックは自分で出演作品を選んでるのかマネージメント的なものが選んでるのか、作品がサンドラに寄ってくるのかわからないけど、徹底的に愛に通じてるなと思った。
それはひとえに、サンドラが素晴らしい女優さんであるからだと思う。

ほんとに良き作品だった。