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ノースマン 導かれし復讐者のjellyfishのレビュー・感想・評価

3.5
ビョークの出番少な!

ロバートエガース監督は“厳しい土地”を舞台にしますね
不毛な土地で生き抜く追放された家族
誰も訪れない孤島で灯台守をする男達
そして、荒涼とした大地で生きる一族
生きる環境が厳しいからこそ研ぎ澄まされていく自分の本能や欲望、醜さ、むき出しの自分が他者とぶつかり合うことで物語が動き出す感じがすごく好きです

今作で特に思ったのですが、監督の光と闇の表現はもはや芸術の域ですね!
どんな人物でも正と悪が共存している
それをライティングでこんなにも表現できるなんてすごいです

ストーリーは徹頭徹尾“復讐もの”
途中で気が変わったりしません笑
急に愛に目覚めて優しくなったりもしません
ちゃんと復讐しようとします笑
北欧神話にどっぷり浸かる2時間なので、神話を知っているとより楽しめると思います
(逆に、まったく知らないと「誰?」ってなるかも)

映画自体が神話のような作品でした。
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