からかす

ノースマン 導かれし復讐者のからかすのレビュー・感想・評価

3.5
邦題にもある通り本作は復讐譚である一方で
原題通りNorthman即ち北欧神話という側面を
強く反映させた作品。
単純な復讐譚と思うと結構とっつきにくさがあるので
なので事前にもっと北欧神話について知識があれば
より深く観れたのかなあと勿体無い気分。
(当方「ソー」のほぼ名前を借りた程度の知識しか持たず)

とはいえ難解な北欧神話の精神性も
少なくとも作中で描写された部分については
かなり分かりやすく、かつ神秘性をもって
映像的に表現されているので
置いてけぼりにされるほどではない。
"神秘性をもって"というが結構重要で
現代日本人としては飲み込みづらい精神性であっても
神話とカテゴライズできれば比較的受け入れやすい。

アレクサンダースカルスガルドの
他の誰よりも獣らしい姿勢
(別の言い方をするとめっちゃ首を痛めそうな姿勢)は
誰よりも強靭な戦士であることの証。
肉体的な説得力含め実に素晴らしい。
その他魔女といえばアニャテイラージョイとか
お前はそういう奴だと思ってたイーサンホークとか
俳優陣はどれも名配役。
デフォーをもっと見たかったよ。

カメラワークも少し独特で
それが寓話性を高めている一要因。
ただ反面としてアクションシーンが意外なほど
重量感に乏しい。
なんか斧や剣が軽そうに見えてしまうのは
ちと勿体無い。
からかす

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