9世紀の北欧を舞台に、王である父を叔父に殺された少年が成長し、復讐の獣と化す話。
北欧神話やヴァイキング伝説をベースとする壮大な復讐譚で、非常に見応えのある作品だった。
作品には、北欧神話の主神オーディン、豊穣神フレイ、そして戦死者をヴァルハラへ連れていくヴァルキリーなどが登場する。
これまで北欧のダークファンタジーに触れる機会がなかった自分にとっては、この世界観がとても新鮮で楽しめた。
ストーリーはシェイクスピアの「ハムレット」さながらであった。
後で調べたところ、そもそも「ハムレット」がスカンディナビアの伝説をベースにしていると知って目から鱗。
本作の主人公の名前「アムレート」は、スカンディナビアの伝説の人物であり、「ハムレット」の名前の原型であるらしい。
ちなみに本作のアムレートは、ヴァイキングのイメージ通り、野生的で荒々しい。
長髪のガチムチが咆哮して、敵をぶった斬っていく。
その世界線が面白すぎたのでこの点数!