ずけし67

ヘル・レイザーのずけし67のレビュー・感想・評価

ヘル・レイザー(2022年製作の映画)
3.5
大好きな『ヘルレイザー』初回作が公開されてから実に30年余りの時を経てのリブート作品とのことで、否が応でも期待値上がってしまうのですが、結果、ちょっとビミョーな感じの作品でした。

アル中のヒロインが恋人にそそのかされてある富豪の倉庫へ盗みに入るのだが、そこで2人が手にしたのは古めかしい1つのパズルボックスだった。。


初回作のパズルボックスは、解くと
=究極の快楽が得られる
=地獄への扉が開く
=究極の痛み・苦痛がもたらされる
=アイタタタ…
という1択で逃れようのない設定でしたが、今回のパズルボックスは、生命、知識、愛、感覚、力、復活、の選択性になっています。
でもまあパズルボックスもそれを導く魔道士たちも、結局アンタら聞く耳持たないドS集団でしょ、って感じは良くも悪くも変わってないというね。

そんな理不尽感は嫌いじゃないのですが、いかんせん本リブートは僕的に観たかったもの、期待していたものとは違うものとなっていて残念な部分が多かったです。

まずヒロインに魅力がない。
ワガママ、五月蝿い、メンヘラ、ブ…

パズルボックスの解が選択制になったり、あと解くまでの段階があったりで、何か哲学的というか話が小難しい。
もっとシンプルにグロを楽しみたいんですよね。

過剰なポリコレ感。
主役が女性、仲間はゲイカップル、ピンヘッドも女性、魔道士の男女比も半々くらい。
多様性は支持するのですが、過剰なのは違和感を感じてしまうんですよね。

そして一番残念だったのは、ピンヘッドをはじめ魔道士のビジュアルが軒並み全裸の皮剥ぎアート風なスタイルで、学校の理科室にある人体模型の集団かよって感じで個性がない…
ドSなだけに?元祖のボンテージファッションはグロカッコよくて好きだったんだけどな。

そんな感じで期待していたものとはちょっと違うものではありましたが、ピンヘッドが頭のピンを引っこ抜いてドS行為に及ぶという意外なグロ展開とかは観ていてウホッてなりました。

続編も臭わせる終わり方でしたが、次があったとしても観るかどうかはビミョーだな…
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