【DNAで炙り出す】
Netflixの近作サスペンス。が、実話ネタのかっちりした作り。
2010年に起きた13歳少女の失踪事件が元で、アンビリバボーでも扱われたそうです。確かに、捜査はちょっとびっくりな結果を炙り出します。
最近、配信に慣れたせいで、劇場で見たら不満だろうが、配信ならこれで充分、と感じる作品が増えてきた。昔でいうオリジナルビデオみたいな感覚だろうか。
これも、そんな面白さをおぼえる一本。イタリア産このジャンルって久しぶりな気がする。
女性検事の奮闘を描いており、職場の性差別もキチンと押さえて来ますが、中心に敷かれるのは女性の連帯なんですね。これは最後にふと、響きます。
かなりシビアな事件ですが、検察の執念が、少しの救いを実らせる、という語り。
事件の真相は、実際はカナリ、どろどろしたものですが、映画としては終盤、スマートにまとめています。
見どころはやはり、DNAによる徹底検証。ここまで、人生の裏側まで炙り出してしまうものか…という凄みと残酷性を知れます。うわぁ。
ヒロインが美熟女で、嫌味ない演技で、眺めて飽きませんでした。
サンドラ・ブロック・イタリアン、みたいな印象。
配信は、こういう掘り出し物小品に、手軽に出会えるのでありがたい。
<2021.11.10記>