行方不明になった13歳少女を追うひとりの検事に焦点を当てた実話。
ドキュメンタリーをみている感覚になるリアルな演出、特に演技がずば抜けて素晴らしすぎた。特に誰がとかじゃなく、主要キャストから野次馬マスコミまでリアリティを感じまくった。
脚色のない実話で、驚かされる展開とか逆転劇なんかはほぼないんだけど、女性検事の執念がなんか好きだったな。レティツィアは検事であるとともに同じ娘を持つ母親。親だからこそ生まれてくるヤーラへの熱い思いが伝わっきた。
『ヤーラ』は被害者少女の名前ではあるけれど、あくまで女性検事レティツィアが主人公。ヤーラや両親、変異体を発見した大学生を差し置いて常にフォーカスを検事に向けていたのは作品としてまとまりがあって自分は好みの作風だった。
実際の事件を調べると犯人がそっくりで鳥肌。そして犯人の長女は被害者と同じ年齢だったというのがなんとも…。加害者家族も被害者というか。
犯人が今も否認し続けてるのは子供がいるからだろうな、と勝手な想像