実話ベースはやはり強い。
13歳の少女殺害の犯人を、文字通り草の根を分けてでも探し出す!という刑事たちの執念の物語。
ここまで被害者家族に寄り添ってくれる警察がいるなんて、イタリアも捨てたもんじゃない、と思わせてくれる。
実際の捜査というのはひたすら地味で地道だ。
犯人との銃撃戦もなければ、プラスチック爆弾でSWATが吹っ飛ぶこともない。
市民の献身的な協力と、警察関係者の地を這うような努力で犯人逮捕にこぎ着けたのだ。
犯人はその後も否認し続けたという点にはムナクソ要素が残るが、この一件を映画にした制作陣の敬意は相当に伝わった。
莫大な予算をかけたエンタメ作品ではないが、一人でも多くの人に視聴されることを祈る。