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神の戯れ: 現代/原始のdm10foreverのレビュー・感想・評価

神の戯れ: 現代/原始(2017年製作の映画)
3.6
【裏返し】

これも最近ハマっているニール・ブロムカンプの短編集「OATS STUDIOS」の中の1編。

太古の昔から人類が日進月歩で築いてきた繁栄は、それこそ「祖先の祖先の祖先の、そのまた祖先たち」が文字通り時には命を懸けて積み上げてきた「人類の叡智と努力の結晶」・・・と思っている、人間が勝手に。

でも、そもそも地球上に生命が誕生したのは、あくまでも気まぐれな神様の「お戯れ」。
宇宙のゴミを寄せ集めて、気まぐれで作ったのが地球。
なんなら他にもそんな星はたくさんある。

生物とは何なのか?
水とは何か?
土とは何か?
空気とは?
酸素とは?
火とは?

科学的な解明は可能かもしれないけど、でもそれがどこから来たのか?どうやって発生したのか?そしてそれらが何故このバランスで地球上に存在するのか?
それは誰にもわからないことなのかもしれない。

そんな「決して一言では語り尽くせないような奇跡と努力の星」である地球も、神様から見れば「マインクラフト」で作った村同等。

「ちょっと暇だからあの建物に火を点けてみるか。」
「あのグルグルのやつ・・・なんだっけ?」
「竜巻ですか?」
「そうそう、それも起こしてくれ」
「・・ですが、ビル群の中では普通は発生しないものでは・・・」
「いいから、竜巻を起こしてくれ!」
「・・・はい」

みたいな感じ。

干ばつも、熱波も、地震も、津波も、疫病も、あらゆるものが「神様のお戯れ」。

そういえば、最近日本のみならず世界的に気候が変わってきている。
数年前と比べても明らかに「異常気象」と呼ばれるレベルになってきた。

1980年にアメリカは「軍事目的の気象操作を禁止する条約」に批准した。
つまり裏を返せば、今から40年以上前には既に気象をコントロールする技術が存在していたということ。

そんな技術を人間が作り出したところで、それでもやっぱり地球上では日々「気候変動」の影響で人間が右往左往している。
何故なら、神様はその様子を見てケタケタと笑うのが楽しみだから。

地球上にある全ての奇跡すらも、神様の気分次第で白にも黒にもなるという環境。

でも、意外とそんなもんなのかな・・・。
子供のころに考えていた「神様」って、平和を愛し人間を愛し争いごとを嫌う素晴らしい存在だと思っていた(ここで言う神様はキリストではない)。

でも、だとしたら何故戦争は無くならない?
何故人間同士で殺し合う?
何故人間は「駄目だ」と分かっていることばかりする?
全知全能の神様なら、そもそも人間から「争い」も「打算」も「エゴ」を消し去ることだって出来るはず。

でもしない。
何故なら「それじゃあ面白くないから」

ふぅ・・・・明日はどんな一日になるんだろう?

・・・って言いながら、実は一番のフィクサーは神様の執事ジェフリーだった説浮上。
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